院長ブログ
2013年06月21日
他院での失敗症例
このところ、他院で手術された後に修正希望でこられる方が増えてきており、、
簡単に修正できるものならいいのですが、
中には修正不可能なこともあるのです。
先日、膣縮小を他院でされて、5日後にご来院された方がおりまして、
それが、さすがの私もびっくり。。。
傷はぱっくり開き、
出血、腫れ、痛みがものすごく、
すわるどころか歩くこともままならない状態。
膣の手術って、皮膚のできもの取るのとはわけがちがいます。
骨盤周りの解剖学をきちんと学び、その手術に熟練した医者だけがするべきものです。
このところ、いろんな美容外科で気軽に膣の手術が行われていますが、ほとんどが経験のない医者ばかり。
アメリカで学んできましたーなんて言っても、たった3日間の講習を受けただけのことも。
そんなに簡単な手術なら、世の中に産婦人科なんていらないじゃないって思います。
このところ、他院で失敗して来られる患者さんを診るたびに
そういった意識の低い医者に対して、憤りを感じるのです。
膣は、薄い粘膜をはさんですぐ下には直腸があり、すぐ上には尿道と膀胱があります。手術の操作を間違えると、それらの臓器まで達してしまい、大きな後遺症を残すことも考えられるのです。実際に、経験の浅い美容外科医が手術をしたために膣壁から直腸に達する穴をあけてしまい、人口肛門になってしまった患者様がいらっしゃると聞いたことがあります。
手術は、一度受けると元には絶対に戻せません。
値段や看板にごまかされず、正しい病院選びをしてくださいね。
まずは医師の経歴や経験をよく確認して、しっかりとした病院、医師を選んでください。それから、まずはカウンセリングを受けて信頼できるかどうかをご自身で確かめてから、時間をかけて手術は決断されるべきだと思いますよ。
一生つきあっていく自分の体ですから、大切にしてください